まいど! 「ねこまにあ」です。
昨今、築古物件を自分でリフォーム(DIY)するのが流行っています。
DIY関係のブログやYouTubeのDIY映像もほんとに沢山あり、いつも指をくわえて眺めています。
個人的にはDIY MAGAZINE(ブログ・YouTube)が好きです。
DIY MAGAZINE を運営されているセーチさんは、ほぼ一人でDIYをやり切っているのと、何といってもセンスが良いです。 どのDIYもシンプルだけど落ち着いた雰囲気に仕上げられています。
私も「家はシンプルに。アクセントは家具で行う。」という持論を持っており、セーチさんのDIYの方針には勝手に共感させてもらってます。
自分も家のDIYやりたいなぁ。
だったら、やろう!
と思って、中古の戸建を買うことにしました。
戸建を買ったら、自分でリフォームして賃貸に出したりできたら良いなぁーと思って、物件探し開始です!
競売に挑戦してみた
戸建を探すにあたってまず最初にやり始めたのが「競売」です。
BITという不動産競売物件情報サイトがあり、日々競売物件が更新されています。 物件詳細もネットで確認できるので、お手軽・お気軽に不動産を探すことができます。
概ね自宅から通える範囲に絞って物件を探し、半年ほど前から3物件ほど入札しました。
けど、なかなか落札できないもんですねぇ~
不動産競売はヤフオク等とは異なり、入札書に記載した金額での一発勝負です。
一番高い金額を提示した人が落札することになるので、どこまでギリギリ高値を狙うかが勝負になります。
特に私が狙っていた小ぶりで手ごろな価格の物件は競争が激しく、20件以上入札されることもザラでした。
私が入札した金額の倍近い金額で落札されることもあるくらい競争が激しく、競売だからといって一概に安く落札できるとも限らず、そもそも落札するのが難しいので「こんなんじゃ、一生落札できへんわ。」と思って方向転換しました。
不動産屋さんに問い合わせてみた
こうなると、実際に不動産屋さんに問い合わせて物件を探すしかありません。
ネットで中古物件を漁っていると、少し予算オーバーしているものの横浜市内で良さそうな物件を見つけたのでSUUMOのサイトを通じて早速不動産屋さんに連絡しました。 これが10月31日の日曜日。
次の日の朝イチ、早速不動産屋さんから連絡がありました。
まずは電話口で居住用か投資用か聞かれたので投資用と回答し「物件が気になるので詳細な資料が欲しい。」「予算に合わないので値引きできないか。」と確認しました。
しかし残念ながら売主さんは強気で「値引きは殆どできない。」とのこと。 残念無念。
不動産屋さんと話しをしている中で、私の予算では横浜市内で購入するのは難しく「他のエリアをメインに検討した方が良い。」とアドバイスをいただき、いくつか物件をピックアップしてもらいました。
その中で一つ気になる物件があったので、一緒に内見に行くことになりました。
初めての不動産屋さん訪問
初めての内見のアポは11月4日の木曜日でした。 日曜に問合せ、月曜に連絡を取って物件を紹介してもらい、火・水曜日は不動産屋さんが休みで、翌日の木曜日に内覧です。 不動産はスピードが命なんじゃないかと思ってます。
まずは不動産屋さんの事務所に伺い、始めましての挨拶です。
担当の方は若い男性で、男前のナイスガイでした。
物件を見に行く前に事務所で少し話をしましたが、そこで私が強調したのは
- 電話で伝えた通り予算金額の確認
- 予算分の現金はある。 現金なので融資は受けずに購入する。
- 良い物件があったら間違いなく購入する
の3つです。
特に2つ目の現金購入の話をしたときに、ナイスガイの顔つきが変わったのがわかりました。
築古戸建だとローンが通り辛かったり、融資が付かずに契約がキャンセルになって売主に迷惑をかけることがあるんだと思います。
ここからナイスガイのやる気がさらに上がったのが感じられました。
「不動産屋は水曜が休みなので、木曜日に新しい物件が出てくることが多いんです。 新しい物件が出てきたらご紹介しますね!」なんで話をしているときに「まさに今、横浜市内で予算内の物件が出ました! しかも駅徒歩圏内です! 激安です!」とのこと!!
私が探している価格帯の物件はすぐ売れてなくなってしまうので、内見後すぐに買付証明書を提出できるよう準備してもらい、急いで現地に急行しました。 不動産はスピードが命なんじゃないかと思ってます。
この日は青空が綺麗でした
ナイスガイに車を出してもらい、30分ほどかけて現地まで行きました。
近くにはスーパーもあり、綺麗な住宅街でした。
いざ物件に到着して建物の中に入って驚愕しました。
目の前の畳が真っ黒に変色しており、ボロッボロになっています。
畳に乗ってみるとブヨブヨで今にも床が抜け落ちそうです。
天井を見上げると大きな大きな薄茶色のシミがあります。 雨漏りです。
私「雨漏りスゴイですね。 てかこの物件って平屋(1階建)ですか?」
ナイスガイ「いえ、2階建のようです。」
2階建なのに1階の床がボコボコになるほどの雨漏りってどういうこと?
恐る恐る2階に上がろうと階段に近付くと、よく見るとそこら中の壁がカビだらけです。 ひえぇ~
なんとか2階にあがると床に大きなタッパーのようなものが置かれ、並々と水が溜まっていました。 水槽みたいになってます。 長年雨漏りの水を受け止めているようです。 溢れてるけど。
雨漏りを確認すべく天井を見上げてビックリ。
あぁ、今日は青空が綺麗だなぁ。
雨漏りなんてレベルではなく、屋根に穴があいていました。 こりゃダメだ。
しかもこの物件、法的に道路に接道しておらず再建築ができません。
建物が傷んでいる(というか半壊?)ので建て替えようにも再建築ができません。 活用方法がないので安かったのです。 早めに雨漏りを補修しておけばこんなことにはならなかったでしょう。
ナイスガイも「場所は良いのに、勿体ない。」とつぶやいていました。
本命の内見
青空物件は諦めて本命物件を見に行きます。
ここは駅から30分近く離れているものの、駐車場がある戸建です。 さらに外壁と屋根は最近修繕済みで雨漏りの心配はなさそうです。
ただ資料を見ていて気になっていたのがキッチンです。
どう見ても素人が手作りしたお世辞にもオシャレとはいえないキッチンが据え付けられています。
これは現地で詳細を確認するしかない。
現地に到着して、早速問題のキッチンを見に行きます。 やっぱり明らかに手作り感満載です。 私の感性とは合わないキッチンでした。
気を取り直して他の部屋を見ます。 パッと見普通の洋室のようですが、よく見ると色々なところに粗があります。
これも素人がDIYでフローリングを張ったのでしょう。 角の方はフローリングが固定されておらず、捨て貼り合板もなく根田の上に置かれただけになっています。 断熱しようとウレタンフォームも用意したのでしょうが、残念ながら床下にポロンと落ちてしまっています。 これでは全く断熱できていません。
YouTubeでいくらでも床の張り方の映像があるのに、見てないのでしょうか・・・ それともDIYの映像を見たけどこのクオリティーなのでしょうか。
その他、フローリングの一部が大きく傾いていたり、給湯器とお風呂が繋がっていなかったり、奇抜な網戸がついていたり、突っ込みどころ満載な物件でした。
内見しながら「なんでこんな作りにしてしまったんだろう。」「自分ならもっとうまくやれる。」というよくわからないDIY魂に火がついてしまい、色々指摘しながらも気が付いたら大幅に指値をした買付証明書を書いていました。
大幅な指値にもかかわらず、ナイスガイは特になにも言わず「一度売主さんに持っていってみます!」と快く了承してくれました。 ナイスガイも物件の状況が芳しくないと感じていたのでしょう。
買付の結果
買付を出した翌日、ナイスガイから連絡がありました。
「指値の金額は通りらなかったものの、数十万だったら値引きできます!」との回答でした。
数十万程度の値引きで適当DIY物件を購入するほどの度胸はなく、この適当DIY物件は諦めることにしました。
当日、ナイスガイからは検討エリアも広げたうえで他にもいくつかピックアップして送ってくれたのですが、どれもピンとくる物件がなく「また良い物件があれば紹介してください。 良い物件があれば間違いなく買うので!」と回答しておきました。
新たな物件の紹介
11月6日の土曜日。
この日は大阪で用事があり実家に帰っていたのですが、ナイスガイから連絡がありました。
土日は関東にいないことも伝えてあったのですが、とても急いだ様子での電話でした。
「駐車場は無いですが駅徒歩2分で予算内の物件が出てきました! まだ表に出ていない情報です! 売主さんと交渉して現金購入を前提に予算内に収まるように減額交渉までできています!」とのこと。
駅近でそんな良い話はないだろうと思い、色々確認しましたが
「住戸内はリフォーム済みでお風呂もユニットバスが入っています!」「外壁塗装もされておりキレイです!」「駅から物件まで階段はありません!」「下水にも繋がっています!」とのこと。
悪い点は「残置物があります!」「ちょっと築年数が古いです!」とのこと。
残地物は自分で処理するのであまり大きな問題ではない旨伝え、正確な築年数を聞くもののハッキリ答えてくれません。 まだ建物謄本を取れていないのでしょうか。
更にナイスガイいわく、「まだ各種ポータルサイト等の表に出ていない情報ですが、他の不動産屋にも情報が行っている可能性があるので早めに内覧されませんか?」とのことで本日(11月7日の日曜日)関東に戻ってすぐに、現地で待ち合わせることにしました。 不動産はスピードが命なんじゃないかと思ってます。
現地についたのは夕方でもうすっかり真っ暗でした。 物件は電気が止められているのでスマホのライトで照らしながら内見を行います。
中に入ったところ、確かに電話で言われた通りリフォーム済みでとても綺麗で、立派なユニットバスも入っていました。 残置物もたっくさんありました。 ちょっと床が緩いところもありましたが建物の傾きもなく、しっかり建っています。
これは中々良いぞ。 でも築年数は何年だ? ということで改めてナイスガイに聞きました。
「ところで築年数は何年ですか?」「1924年です。」
1924年!? 築98年!?
もうすぐ100歳です。 すごいですね。
でも予算内なので買付証明書書きました。 不動産はスピードが命なんじゃないかと思ってます。
今は買付の回答待ちです。 100年戸建、買えたらいいなぁ。
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