まいど! 「ねこまにあ」です。
購入した築100年戸建の進捗状況です。
残置物が山のようにあったり、床下からの湿気でカビまくってたり、湿気で床がブヨブヨになってたり、トイレは雨漏りしてたり、廃墟寸前の状態からDIYをメインにリフォームしています。
今回は洗面室の床の施工をしたので自分への備忘も含めてまとめています。
根太と断熱材の設置
今回は洗面室の床の施工と洗面台の設置を行いました。
床下には、地面からの湿気を抑えるためのビニールと、50Φの排水管(VU)、給水管(HIVP20・架橋ポリエチレン管13)・給湯管(架橋ポリエチレン管13)を設置しました。
排水管は逆勾配にならないように1/100以上で傾斜をつけています。
給水管は水道メーターから床下まで20ΦのHIVPで設置し、洗面の床下で継手を使って分岐しています。 分岐後は13Φの架橋ポリエチレン管を用いて、キッチン、洗面、トイレ、給湯器まで配管しています。 このとき、給水管の分岐はトンボ配管にならないように施工しています。
ちなみに、大引きと柱の一部が茶色くなっているのは防腐・防蟻剤を塗っているからです。
この大引きの上に45×45mmの根太と断熱材として30mmのスタイロフォームを303mmピッチで配置していきます。
スタイロは床にぴったりつくべきですが、45mmの根太の間に30mmのスタイロだと最大15mmずり落ちてしまいます。 このため、WZピンを用いて根太とスタイロが面一(ツライチ)となるようにしています。
洗面の床下には配管が多数あるため、床には点検口をつけます。この点検口をつけるために根太の位置を調整しながら設置します。
根太自体は45×45mmの木材を使っていますが、点検口周りは一部45×90mmの木材を使い、45mm切り欠いて根太受けとしています。
根太とスタイロを敷き終わりました。
この状態、気を抜くとスタイロを踏み抜いてしまうことがあるので、作業をするときは2本以上の根太にかかるように合板を敷いてその上に乗る必要があります。
床の捨て貼り
根太の上に12mm構造用合板を2重に敷いていきます。 まずは1枚目です。
洗面室は狭く形も入り組んでいるため、合板はいくつかに分割して敷きます。
合板は38mmのコンパネビスを使い、150mmピッチで根太に固定します。
ちなみに、床上にでてくる配管部分は自在錐を使って合板に開口しています。
1枚目の合板が敷き終わりました。
手前のスタイロが見えている部分は沓摺を設置します。
沓摺の寸法や設置高さを確認・調整しながら、12mm構造用合板をもう一枚敷いていきます。
2枚目の合板は強度を確保するため、1枚目の継目と2枚目の継目が合わないように、ズラしてカットしています。 また、2枚目の合板を敷く際は鉋等を使って継目部分の面を取っておきます。 そうすることで、この後のパテ処理がやりやすくなります。
通常、床にフローリングを敷く場合パテは不要ですが、今回はフロアタイルを敷くので床の凹凸を避けるためにパテ埋めをします。
2枚目の合板は根太ボンドとコンパネビス(150mmピッチ)で固定しました。
沓摺にはダイノックシートを巻いて設置しました。
沓摺の固定は根太ボンドがメインですが、今後設置する引戸のレールや壁に設置する石膏ボードで見えなくなる部分にビスやフィニッシュネイルを打ち込むことで補強しています。
点検口の枠も仮設置することで、うまく納まるか確認します。
床のパテ埋め
ビス穴、構造用合板の継目等、不陸部分にパテを埋めます。
パテはアースタックを使いました。
パテは紙やすりで平らに仕上げます。
紙やすりは手に持って擦るのではなく、木端に巻いて使うことで平らに仕上げやすくなります。
フロアタイル設置
床の寸法や開口の位置に合わせて、フロアタイルを切り出し貼り付けていきます。
写真のフロアタイルのサイズは609.6×304.8mmです。
フロアタイルの貼り付けにはボンドFL200を使用しました。
どんどん貼り付けていきます。 ボンドは付属のクシ目ゴテで塗り広げていきます。
手や足のウラに付くとそこらじゅうベタベタに汚れてしまうので、一気に全面塗らずに必要な範囲を絞って塗ります。
フロアタイルを貼り付けた後はローラーでしっかり圧着します。
ローラーで圧着すると隙間からボンドがはみ出てくることがあります。 その場合はアルコールティッシュですぐに拭きとりましょう。 気づかずに踏んだり手につくと、気が付いた頃には床や壁や服など、そこらじゅうボンドでベタベタに汚れます。
一度汚れるとなかなか取れません。 乾く前にアルコールティッシュでゴシゴシしましょう。
実際に作業してみると想像以上にアルコールティッシュを使うので、業務用のアルコールティッシュを用意しておくのをおすすめします。 枚数が多いので気にせずバンバン使えます。
フロアタイルの設置が完了しました。
沓摺とフロアアイルの間に少し隙間がありますが、ここは引戸のレールで隠れるので問題ありません。
点検口の枠を設置します。
点検口の蓋を作成します。
点検口部分を切り抜いたフロアタイルの端材は捨てずに置いておき、蓋に利用します。
柄がぴったり合うように構造用合板に貼り付けます。
床が完成しました!
取手部分はトリマーで開口しました。 開口サイズに合わせてガイドを作り、トリマーで開口しようと思ったのですが、途中でガイドが壊れてしまい、フリーハンドで開けましたがなんとかなりました。
洗濯機の排水トラップ設置
続いて洗濯機の排水トラップを設置します。
排水トラップではなく、洗濯パンを設置する方法もありますが、洗濯パンのサイズによっては設置できる洗濯機が限られてしまうことと、この物件はマンションではないので、床下に水が漏れても他の人に迷惑がかからないことから、今回は排水トラップにすることにしました。
排水トラップを設置するには、排水管を床のレベルでカットする必要があります。 このため、床に養生テープを貼りフロアタイルに傷がつかないようにします。
排水管を切っているところです。 通常の鋸(のこぎり)を使うとどうしても床に傷がついてしまうため、ライフソークラフトという刃にあさりの無いものを使いました。
綺麗に切ることができました。 ここに排水トラップを設置します。
今回、排水管はVU50のため、これに合った「ミヤコ 洗濯機排水トラップ クリーン型 MB44CM VU50」を使いました。
VU管だったり、排水管の径が70Φの場合もあるので、この場合はそれに合った排水トラップを用意する必要があります。
排水トラップの設置が完了しました。
施工中の写真は撮り忘れましたが、エスロンとシリコンシーラントで接着、防水しています。
ちなみに、排水トラップは向かって右側の手前に設置しましたが、これには理由があります。
まず、手前側に設置したのは洗濯機を置いたままでもトラップの清掃がしやすいように。というのが理由です。
また、向かって右側に設置したのは、今後左側には引戸を設置するので、この引戸とホースが干渉して扉が開かなくなることを懸念したためです。 本当は左側に排水トラップがあった方が目立たないんですけどね。
続いて、洗面台を設置しました。
設置したのはLIXILの洗面台です。
給水・給湯管、排水管を繋ぎました。
床を施工する前からこの洗面台を設置すると決めていたので、洗面台の施工要領書通りの位置に配管を出していたため、大きな問題もなく設置できました。
尚、給水・給湯管である架橋ポリエチレン管13と洗面台のホースとの接続には止水栓付きの接手を使っています。 こういう専門的な商品はAmazonではあまり取扱がなく、楽天市場やモノタロウを使った方が入手しやすいです。
ちなみにモノタロウは専門的な商品も多いですが、一部、事業者しか発注できないものがあり、個人で活動している私では発注できず時々悲しくなります。
一方で、楽天市場は専門的な商品も豊富に販売されています。 後はAmazonのように送料が無料になれば最強なんですけどねぇ。
ちなみに、メルカリとヤフオクも多用しています。
色々探してみると、建築資材(特に端材や余り物)が安く販売されています。 給水関係の接手や、床のフロアタイル、ダイノックシートはメルカリとヤフオクで揃えました。
こういったオークション等を利用することで少しでも材料費を抑えて、できるだけコスト圧縮に努めたいですね。
これで洗面床関係の施工は終わりです。
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